旅果の詩的散文録

転ばぬ先の杖、自由奔放人間旅果が心情を吐露します。なんとか生きる、これが一番と信じてます。皆様や精神疾患の同胞が楽しめる絵画ブログを目指します

運命の中、生きていくほかない

美しい君よ

はるか遠くを天使のように舞う君

いつも、僕の恋した女性のように君も通り過ぎるのだろうか

もう僕も若くない 腐臭ただよう人間に成り果てた嗚呼。

昔のような孤独なハンサムはいない。いるのは

腹が出た、団子のような顔の眼鏡オッサンだけ。

私もまた、堕落者達のように独り老いさばらえ

病死か、または…。

このクソみたいな自分という檻は悪夢のように堅く、

どうしても開かない。

悪魔の自分がその前に立ち、私の気力も意志も奪っていく

抗う術がない。運命なのか、それが運命なのか。

君と心通じたのもまた悪魔の敷いた運命なのか。

僕は独りじゃないかもしれない。でも僕の檻の鍵は

なく、あけるなんて不可能だ。

輝かしい未来、君と歩く、大きな公園。

消えてゆく…夢まぼろし

悲しき運命、底辺労働者として趣味で絵を描く運命。

汚い、人間。狂気のうずまく中、必死に自分を制御する

運命。呪ったさ、生まれたことを。

でも、それでも生きていくほか何ができるだろう。

何かでごまかして、生きていくほか何ができるだろう。