2019-05-18 カサゴ 詩 堕落したカサゴが海の底へ落ちていくようだ もう光の届く、海面近くへはいけない 死すれば、周りから、自分の体を食べようと 他の生き物が近寄ってくるだろう 僕は死ぬわけだから文句は言えない 想えば 根魚らしく 根暗な日々だった カサゴは他のカサゴと子孫を残すが 僕は根暗で臆病だから、それもなかった 必死に泳ぎ、何かを食べ、逃げ回った人生だった それでも何が不満というわけではない 僕は必死に生きたのだから