旅果の詩的散文録

転ばぬ先の杖、自由奔放人間旅果が心情を吐露します。なんとか生きる、これが一番と信じてます。皆様や精神疾患の同胞が楽しめる絵画ブログを目指します

カサゴ

堕落したカサゴが海の底へ落ちていくようだ

もう光の届く、海面近くへはいけない

死すれば、周りから、自分の体を食べようと

他の生き物が近寄ってくるだろう

僕は死ぬわけだから文句は言えない

想えば 根魚らしく 根暗な日々だった

カサゴは他のカサゴと子孫を残すが

僕は根暗で臆病だから、それもなかった

必死に泳ぎ、何かを食べ、逃げ回った人生だった

それでも何が不満というわけではない

僕は必死に生きたのだから