2023-03-23 永劫の忘却 詩 世界が終わるとき、彼はようやく聖杯を飲み干せるだろう 人間の罪業を背負い、いみじくも無意味な死生と共に 確固たる自分自身を、生贄と捧げ 美しき園を永劫の忘却へと葬り去らん 彼は言った、愛した、そして怒りを持った 無意味と悪行と懺悔に 壮絶なる虚しさを感じたのだ しかし、彼もまた一人の女を愛した 人間たるゆえん、野獣の子孫なのだ 終わらせたければ、終わればいい 始めたければ始めればいい どちらにせよ生贄なのだから