旅果の詩的散文録

転ばぬ先の杖、自由奔放人間旅果が心情を吐露します。なんとか生きる、これが一番と信じてます。皆様や精神疾患の同胞が楽しめる絵画ブログを目指します

永劫の忘却

世界が終わるとき、彼はようやく聖杯を飲み干せるだろう

人間の罪業を背負い、いみじくも無意味な死生と共に

確固たる自分自身を、生贄と捧げ

美しき園を永劫の忘却へと葬り去らん

彼は言った、愛した、そして怒りを持った

無意味と悪行と懺悔に

壮絶なる虚しさを感じたのだ

しかし、彼もまた一人の女を愛した

人間たるゆえん、野獣の子孫なのだ

終わらせたければ、終わればいい

始めたければ始めればいい

どちらにせよ生贄なのだから