旅果の詩的散文録

転ばぬ先の杖、自由奔放人間旅果が心情を吐露します。なんとか生きる、これが一番と信じてます。皆様や精神疾患の同胞が楽しめる絵画ブログを目指します

さらなる高みへ

僕は旅に生きた

とても険しい、深い森を行く旅だった

森の中では「声」のようなものが聞こえてきた

それはある時は嘲笑、ある時は誘惑、ある時は命令、だった

ただ、ひたすら、休み、歩き、走り、そして休んだ

森には様々な生命がいた。

家族、友達、異性、食べられる物、毒をもった物、自分を

食べれる者、殺せる者、苛めれる者、励ます者、癒す者

鳥、猿、猪、蛇、蛙、虫達、あらゆる生命が皆少しは

違っていて、ごったがえしていた。

だけどここまで来て一つ共通点があるのが分かった

彼らは生きたいと思うと同時に、運よく生きてる

僕もまたその一人だが、極端に生きる意欲をなくせば

そのうち死んでしまう。激しく、襲いかかる、死への

欲動や不運の前には、我々は無力なのだ。

我々にできることは数で圧倒するほかないのだ

木彫りを削る神の前に、木自体を大きく

そして美しく、神を圧倒するんだ

美しくなればなるほど、我々は迷いの森の

森林限界を抜け、さらなる高みへ、さらなる高みへ

生き、美しい下界を見れるのだろう

さぁ行こう、翼を手に入れ、もっと高く

もっと違う高峰を登りに。