旅果の詩的散文録

転ばぬ先の杖、自由奔放人間旅果が心情を吐露します。なんとか生きる、これが一番と信じてます。皆様や精神疾患の同胞が楽しめる絵画ブログを目指します

何故生きるか

終わりが見える道

上り坂 下り坂 谷があり 山がある

時に食を求め 安住の地を ただ求め

ボロボロになって歩く

狼が狙い 蛇が狙う

猿に嘲笑され

同族同士でも狙われ 殺される

弱い心や体を持ち生まれ

それでも天運に任し

生きる

何故生きるか?

それは神の御心だと言う他ない

今、働き、生きる糧を得る自分や人々

ものすごい逆風に立たされ生きる人も

このガイアの星にただ生き残ることを

刻印されている

ある哲学者は言った

語りえぬことは沈黙せねばなるまい、と

何故生きるの前に問いがある

何故生まれたのかだ。

あなたは何故生まれたのか、

僕は何故生まれたのか、

そしてどこに行くか、だ

亡き父は僕に言った

強く生きろと

お前は強い、と。

僕には最後まで父の心の全てが分からなかった

ただ、それを聞いたとき

僕は愛されていたのだと今はただ思う

無神論者だった父は

よく僕を小ばかにした

母は今も小ばかにするが

父は僕は精神病などではない、と

男らしく断じた

父は強かった

今でも亡くなった父への母の愛を感じる

父よ、僕はどうすればいいのだ

優柔不断だよ いつも

何故生きるのかという問いにも

こうだとは断定しない

働くことについても

恋についても

男らしくないんだ

父よ 無になった今

僕はバトンを渡されているね

僕は焦っているよ

もう30だ

父のようにお腹もでてきた

ああ、孤独な道を選ぶか

ずいぶん考えさせられるよ

母は僕に恋愛などお前にはできないと言うし

ひどいもんだ、障碍者となら恋愛できるかもというんだ

まいったよ。

父さんはそんなこと言わなかったね。

父さん、オトン、運命は僕に微笑むのかな。